自分医学通信 (1)
「血液は飲んだ水からできている。
東京新聞 コラム
水道管から血管へ、だね」
水道管と血管は直結していると、保健医療の権威・武藤義照先生(厚生年金病院医師・東京大学名誉教授)が東京新聞のコラムで述べていた。さらに、体が水不足になれば血液が濃縮して、脳卒中や心筋梗塞のリスクが高まると指摘していた。
目が点になるくらい驚いた。
水の研究に関わって30年、水と体の関係をこれほど簡潔かつ明瞭に表現した医師はいなかった。日本の医学界は、水は嗜好品の一つくらいにしか考えていない。古くから、水は生命の根源であるといわれているのに・・・・。
武藤先生は、飲んだ水は血液になると、すばり、答えを出している。
そこで、今回は、水と体のことを考えてみる。
東洋医学から派生した自然医学では、「体は血の化身」であるという考えが軸になっている。体のつくりを図に表すと次のようになる。
私たちの体を水と食べ物を中心とした同心円として表すことができる。一番内部が食べ物、次の層が血液、その外側の層が体細胞になっている。
体の中心を貫いているのが水と食べ物(モネラ)、それを包んでいるのが腸。モネラというのは水と食べ物が混然一体(コロイド)となった細胞の前駆体。モネラが腸壁を通ると血球細胞になる。血球細胞が赤血球になり、赤血球から白血球がつくられる。白血球から肝臓、腎臓というようにすべての体細胞に変わっていく。水と食べ物という物質の世界から血球という原始的生命の過程を経て生命の世界に発展移行していく。
食べ物を血球に移行させるのが水のエネルギー:(プロトン:赤血球 電子:白血球)で、すべての生命の営みは小腸の腸壁にある絨毛内から始まる。
小腸に最初の生命を作るのが水の力であることを忘れてはいけない。