~解離水の自分医学で対応~

腸内細菌を改善する方法

腸内細菌を改善する薬、食事、手術など、いろいろ提案されているが、一長一短あって決め手に欠けている。その中で有効な免疫療法がある。メトホルモン療法である。

メトホルミン:もともと糖尿病の薬だが、血糖値を下げる以外に優れた副次効果を持っている。抗老化作用が期待されており、米国では「究極のアンチエイジングドラッグ」といわれており、FDAも認可している。

メトホルミンには、腸内フローラを劇的に改善する働きがあることが実証されている。メトホルモンには、次世代の善玉菌といわれているアッカーマンシア・ムシニフィラを増産、増強、促進する働きがあることが分かっている。

アッカーマンシア・ムシニフィラは通称、カーター菌ともいわれている。
その由来を説明する。

39代米国大統領のジミーカーターは2015年8月、肝臓と脳に悪性黒色腫を患い余命3か月と宣告された。医師団は腸内細菌のアッカーマンシア・ムシニフィラを増強・活性化する目的でカーター大統領の小腸にメトホルモンを注入した。結果、翌年の2016年3月に大統領のガンが消滅、難病が完治した。その後、アッカーマンシア・ムシニフィラはカーター菌ともいわれ、次世代の善玉菌として知られるようになった。

その後の研究で、アッカーマンシア・ムシニフィラは腸の粘膜を守る働きをする粘液層(ムチン層)を増やして粘液層を厚くし、腸のバリア機能を高めてくれることが分かった。大腸と小腸の境界の壁が強固になり、大腸由来の細菌が小腸に侵入できなくなり、SIBOの症状が止まる。

アッカーマンシア・ムシニフィラは、もともと、ムチン(粘液)を分解する菌だが、われわれの体にムチンを作れという刺激を与えてくれる。ムチンを食べながら増やす働きをしている細菌である。糖尿病の人はこの菌が不足している。

肥満や糖尿病の人、おなかの調子の悪い人は、腸を敵から守っている粘液層が薄くなっている。細菌や細菌の毒素(LPS)が腸から漏れて、血液中に循環するようになる。
アッカーマンシア・ムシニフィラは、全ての人腸に住んでいるわけでない。
細菌学者によると、日本では、人口の約5%程度と見積もられている。
世界の長寿村の住民の腸内には、この次世代の善玉菌が多いことが予想されている。
ムチンは粘膜上皮細胞で作られ、免疫機能の中枢を担っている。小腸内には免疫機能の80%が集中している。小腸内の絨毛組織はムチン生産の拠点である。
ムチンは次世代の善玉菌アッカーマンシア・ムシニフィラのエサとなっている。

小腸の絨毛にムチンが分泌している。

小腸内の絨毛組織からムチンが分泌して、善玉菌を育成している。
前述の光岡知足先生は、重要な指摘をされている。

小腸をガードしているムチンの原料はモネラである。モネラは血液の前駆体で細胞内液(解離水)と食べ物(プロトン)から作られている。モネラは、生命体の種であり、周りはムチンの粘液でガードされている。生命体は、水と食べ物で出来ており、口から小腸の中でモネラになり、小腸の絨毛細胞に取り込まれ、血球母細胞になる。この一連の生命活動をガードしているのがムチンから成る粘膜細胞である。

消化管内に常時、約8リットルの水が補給できなかったらモネラが発展分化して、細胞に成長できない。解離度の高い水は、細胞内に浸透する量と速度が圧倒的に優れている。

腸管を洗う感覚で朝・昼・晩に、こまめに解離水を飲むことが次世代の健康維持に欠かせない。

カテゴリー: 水の探究