水不足になると、体は固形物エネルギーに頼るようになる。固形物エネルギーは水エネルギーに比べて効率が悪い。水エネルギーの老廃物は、腎臓で濾され、尿として排出される。固形物エネルギーの消化吸収→解毒→排出の仕組みは、複雑で身体に毒素が溜まりやすい。

さらに、固形物の消化には、水が不可欠である(加水分解)。水に溶けない物質は消化管までたどり着かない。栄養の分配にも水(血液)が欠かせない。固形物に頼ると、皮肉にも水不足が加速する結果になる。

問題は、固形物由来の老廃物の解毒処理である。体が水不足に陥ると固形物の分解・解毒・排出に貴重な貯蔵タンパク質が消費される。

貯蔵タンパク質は、トリプトフアンやセロトニン、チロシンという神経伝達物質で脳の働きに欠かせない。貯蔵タンパク質が不足すると、脳の機能が阻害され、精神や運動機能に様々な障害が起きる可能性がある。

貴重な脳内物質(トリプトファン)

トリプトファンは
セロトニン、メラトニン トリプタミン、インドールアミンに変換される。
これらは脳と神経機関における最も重要な神経伝達物質。
例えば、このうちセロトニンの体内における割合と、
うつ病は直接的に関係していることが実証されている。
トリプタミンはDNAの転写器官において、
品質管理システムの重要な役割を果たし、
新しい細胞の生成時にはDNA転写の際の異常を切ったり、接合したりする。
そしてDNAやRNAのエラーを発見し、
修復するなど生命の中枢を担っている。
セロトニンは体内の高血圧、塩分バランス、ホルモン調整をする。
成長期の子供たちに水の代わりにコーラなどの飲み物を飲ませて育てると、
その子の成長や未来に悪影響を及ぼす。

一時的な水不足の場合、少量の貯蔵タンパク質が消費されるだけで済むが、それでも不眠症、眩暈や偏頭痛、イライラなどの症状を招く。

慢性的な水不足になると、次々と貯蔵タンパク質が解毒に使われ、脳の働きが鈍くなる。その結果、脳梗塞やアルツハイマー病、うつ病、痴ほう症、パーキンソン病、クモ膜下出血など慢性的な障害が起こる。

水を飲む以外に解決法がないのに、医学は原因不明の難病として扱って、手をこまねいているだけだ。

私たちがコップ何杯かの水を飲まなかったことにより細胞が毒素を排出できなくなり、体は貯蔵されている最も大切なタンパク質を解毒と排泄のためにだけ犠牲にする。

このシステムは、本来、自然界において生物が水を探す時間を延ばし、細胞において発生し得る取り返しのつかない問題を防ぐためのものだった。

まさか、現代社会の特異な水不足の状況に対して、このシステムが作動するとは想定外の出来事である。

カテゴリー: 水の探究